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●目次
ビニール製でも水による変色や劣化を起こすことがある
多くの業者は、防水機能のあるビニールカーテンには「防水効果がある」ことを示すマークをつけています。
もちろん、一般的なカーテンに比べればビニールカーテンの方が耐水性は高いのですが、大雨が降って雨水がたまるような場合は吸水してしまうことがあります。
長期間吸水してしまうと、ビニール自体の色が変色することもありますし、劣化した場合には水を通してしまうこともあるのです。
このようなことからも、一般的なビニールカーテンは「防水」ではなく、あくまで「耐水」である、という認識にとどめておいた方が良いでしょう。
糸入りタイプは強度が高く屋外向き
ビニールカーテンを選ぶ時は、設置場所や目的によって生地や形を選びますが、中でも糸入りのタイプは強度が高いため屋外向きです。
しかし、屋内での使用であれば糸が入っているものでなくても十分でしょう。
防水性能は厚さでも差が出る
雨水を完全にシャットアウトしたいのであれば、少し厚めのカーテンがおすすめです。
0.3mm以上の厚さがあるカーテンであれば、十分に雨水をシャットアウトすることができるでしょう。
また、設置する入り口部分が大きいほど厚手のものを選ぶと良いでしょう。
厚手なものほど雨風に強くなる
工場の入り口部分は、内部と外部の気圧の差によって強い風が吹いていることが多く、また外部から内部へと強い風が吹き込むこともあります。
そのような時、使用しているカーテンが薄いものだと当然風でなびいてしまい、雨などが入り込みやすくなります。
その点分厚いものであれば、雨風もしっかりとシャットアウトすることができるでしょう。
炎に強いビニールカーテンなら怖いものなし!
少しでも水に強いビニールカーテンを選びたいと思うのであれば、防炎効果の高いタイプを選ぶと良いでしょう。
また工場や倉庫などにおいては、基本的に防炎または不燃素材のものを使用することが消防法で義務付けられています。
人命はもちろん、大切な商品や資材を守ることにも繋がりますので、必ず防炎または不燃素材のものを設置しましょう。
「防炎」と「不燃」は似ているように感じるかもしれませんが、実は特性が少し異なります。
防炎は「燃え広がりを防ぐ」
防炎ビニールには燃えにくいという特性があり、炎が除去されると自らの火を消そうとする「自己消化性」を持っている特殊な素材です。
一般的に火は燃え移っていくものですが、防炎ビニールの場合は火が燃え移りにくいため、消火するまでの時間稼ぎをすることができます。
不燃は「燃え抜けない」
不燃ビニールは、表面の樹脂や塩ビ部分は燃えますが、中に含まれている防炎剤などによって火がそれ以上大きくなるのを防ぎます。
表面だけが燃え、原型は保っているというイメージが近いでしょう。
ビニールカーテンには便利なものがたくさんある
このように、ビニールカーテンには防水機能はもちろん、今回ご紹介した火事などの被害を抑える効果を持ったもの、虫の侵入を防ぐ効果を持ったものなど、便利な製品が数多く販売されています。
ビニールカーテンだからといって絶対に防水だとは限りませんが、防水機能を高めると同時に火災を防ぐことができるタイプもあるのです。
ビニールカーテンは設置場所や用途、お好みに合わせたものを選べる点が魅力の一つですので、是非設置を考えてみてはいかかがでしょうか。