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●目次
「防炎ビニール」と「不燃ビニール」、火災から守る2つの素材
防炎のビニールカーテンには、
- 燃えにくい性質があり周囲への燃え広がりを防ぐ「防炎ビニール」
- 中の基布が燃え抜けずにシート自体の原型を保つ「不燃ビニール」
といった2つの素材があります。
防炎ビニールは、火元に当たり続けると燃えてしまいますが、火元から離すとそれ以上は燃えない性質(自己消火性)があります。そのため周囲に火が燃え移りづらく、逃げ道を確保するまでの時間稼ぎになるのです。
不燃ビニールは、中心にガラス繊維が使用されています。これにより表面が燃えてしまっても中までは燃えないため、不燃ビニールの反対側へ炎が広がることを抑えてくれるのです。
防炎と不燃のビニール生地に火をつけると…?
防炎と不燃のビニール地にそれぞれ点火したマッチを置き、約5秒後に鎮火した際の様子を見てみると、防炎ビニールの方は火が接していた部分に僅かながら穴が開いていることを確認できました。
それに対して、不燃ビニールの方は表面の樹脂は溶け切っているものの、中のガラス繊維基布が貫通を防ぎ、裏面までの損傷を防いでいることがわかりました。
そもそも「防炎」とは絶対に燃えないということではなく、「引火しても炎が広がりにくい」という意味です。そのため、絶対に安全というわけではありません。
しかし、職場火災があった際には、普通のカーテンよりも遥かに役立つことは間違いありません。
高さ31mを超える建物は防炎カーテンの使用を義務化
消防法 第8条の2により、高さが31mを超えるビルや施設などでは防炎カーテンの使用が義務化されています。「高さ31m超の建物」とは、具体的に言うと「11階建て以上の建物」のことです。もしその建物の1階を職場として利用している場合でも、防炎カーテンを使用しないといけません。
これは高層マンションなどで火災が起きた時の消火活動にかかる時間や、避難にかかる時間を想定して定められた決まりです。防炎加工が施されているカーテンを使用することで、他の階層への燃え広がりを少しでも遅らせることを目的としています。
31m以下の工場や倉庫などには取り付け義務はありませんが、万が一の備えとして防炎カーテンの導入はぜひ検討してほしいところです。
防炎性能試験の合格を証明する「防災ラベル」
防炎カーテンには、消防法によって定められた防災ラベルが付いています。これは「防炎性能試験に合格した」という安心と信頼の証です。消防の立入検査(建物の防火管理や消防設備などが基準に達しているか調べる検査)でも、このラベルの有無が合否の判断基準となります。
あなたの職場に適した防炎カーテンを導入しましょう
防炎ビニールには、避難が困難になりがちな劇場、ホテル、飲食店などでの使用を推奨しています。一方、不燃ビニールは反対側に燃え移ることを防いでくれるので、ガソリンスタンドや危険物などを扱う倉庫などでの使用に適しています。
それぞれの職場に合わせて防炎カーテンを取り入れ、いざという時のリスクに備えましょう!